Atomic Design ~堅牢で使いやすいUIを効率良く設計する
Atomic Designの解説書。Atomic Design 自体が機能についてのデザインの話なので当然ともいえるけれど、内容はかなり実装より。最初にAtomosやMoleculesといった特有の概念を解説した後は、Reactを利用した具体的な実装を通して設計から開発、テストまで解説となっている。内容盛りだくさんのため細かい実装部分についてはサンプルに頼ってる感じはあるけれど、内容は実践的でストーリーブックを利用した開発や、ユニットテストだけにとどまらないリグレッションテストなども含めた包括的なテストについても大きく紙幅をとっているのが良い。フロントエンド開発をするものにはとても学ぶところの多い有益な本。
Atomic Design ~堅牢で使いやすいUIを効率良く設計する
- 作者:五藤 佑典
- 発売日: 2018/04/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
カイゼン・ジャーニー
評判良いみたいだし、半額セールだったんで買って読んでみたけど、別に読む価値のない本だった。 この本、お話の部分いるんだろうか? お話部分の内容が酷すぎる。アジャイル開発で幸せにということなんだろうけど、内容が予定調和的な都合の良いものなのは仕方ないにしても、主人公、言われるままにほとんど何も考えず無条件に受け入れて感激してるだけだし、立ちはだかる困難を乗り越えるのも方法も別にアジャイルに限った話ではないようなものばかり。アジャイル開発のキモは短いサイクルでの開発からリリースの繰り返しにあると思うけど、この話にはリリースの話は全くといっていいほど出てこない。基本、コミュニケーションの話ばかり。あと、比較がないからそのやり方の何が優れているかも良く判らない。 アジャイル開発そのものは有用なものだろうと思うし、解説部分は悪くはないと思うけど、この本読んだだけなら、アジャイル、アジャイルいう奴は宗教だと思われても仕方がないな。
ドメイン駆動設計入門
普段、電子書籍は買わないけど、この 2月に出たばかりの本が半額ということで電子書籍版を購入。 内容は副題にボトムアップでわかるとあるように、かなり実装よりの内容。開発者には判りやすくドメイン駆動設計への取っ掛かりとしては良い内容。ただ本論ともいえる分析や設計についての思想や技法は終盤に軽く触れてる程度で、詳しく知りたい人は「エリック・エヴァンスの度名駆動設計」を読んでねというスタンス。ただ、「エリック・エヴァンスの度名駆動設計」は本屋でパラ見した程度なんだけど、この本からいきなりあの本に進むのはちとハードルが高いような気も。もう1冊ぐらい間に噛ましたいところだけど、何か良い本はあるんだろうか?
ブクログ
ここ何年か買ったり読んだりした本は、Scrapbox で管理していたんだが、登録の手間と蔵書のようなデータの管理には Scrapbox は向かないのではという思いから、とりあえず漫画についてはブクログに切り替えることにしてみた。
ここ最近の本については、iPhone用のアプリでISBNを読み込ませれば一発で登録できるので大変楽。ただデータをAmazonからとってくるので、Amazonに取り扱っていないような古い本は登録がなかったり、あったとしても書影がなかったりしょぼかったりするのが残念。Amazonにない本については自分で登録もできるようだけど、著作権の問題だろうけど書影を自分で登録することはできないみたい。非公開なら登録できるとかそういう仕組があれば良いのだが。
この手のサービスは登録したらそれで終わりみたいな感じで、ためたデータをどうこうする部分が弱いなと思う。まぁ、どういう機能が欲しいかと言われてもすぐには思いつかないのではあるが。
登録したデータはエクスポートできるので、しばらく様子見をして、どうしても使い勝手が良くないようであれば自分で作るというのも一つの手だなぁ。
ASP.NET Core で Kestrel のエンドポイントを指定する
ASP.NET Core で作成したWEBアプリケーションは、デフォルトだとローカルホストからしか接続できないようになっている。
顧客へのデモなどで外部から直接 Kestrel で実行されているアプリケーションにアクセスしたい場合など設定を変更する必要があるのでメモ。
Kestrel のエンドポイントを設定するにはいろいろ方法があるが、一番手っ取り早いのは構成ファイル(appsetting.json)に記述する方法で、"Kestrel"というキーの配下にエンドポイントの設定を記述するだけで良い。
{ "Kestrel": { "Endpoints": { "Http": { "Url": "http://xxx.xxx.xxx.xxx:80" }, "Https": { "Url": "https://xxx.xxx.xxx.xxx:443", "Certificate": { "Path": ".\xxx.pfx", "Password": "xxxxxxx" } } } } }
任意の整数値の最上位の桁を残して以降を切り捨てるには
仕事で、任意の正の整数値の最上位の桁だけ残して、残りの値を切り捨てた値を求める関数を書かなければならなくなった。 例えば、値が 12,345 なら 10,000 を返して、25 なら 20 を返すような関数だ。
整数値の切り捨てに数学関数の Math.Floor() が使えないかと思ったが、簡単にはできなさそうだったんで、次のようなコードを書いた。
private int TruncateBelowMostHighOrderDigit(int n) => n >= 10 ? n - (n % (int)Math.Pow(10, n.ToString().Length - 1)) : n;
関数名これで良いの?とか、もうちょっと効率的な書き方ができるんでは? という気がしないでもない。
Python 実践入門
あんちょことして使うのに良い感じのPythonの入門書が欲しいと思っていろいろ探してはいたけどなかなか良いのが見つからない。
最近のブームで入門書の類は沢山出ているけれど、まったくの初心者向けの内容が多くて、自分で読むにはちと物足りない。オライリーの「入門 Python3」でも良いんだけど今買うにはちょっと内容が古いような気がして、なんか良い本出ないかなぁと思っていたところに出たのがこの本。
実践入門と題してるだけあって、まったくの初心者にはややハードルが高い感じはするものの、文法だけでなく開発環境やテストまで実際にPythonで開発する上で要求されるであろう知識を満遍なくコンパクトにまとめてあって、通して読むのにも良いけれど、コーディング中にふと躓いたときとか調べるのにちょうど良い感じだ。日常的にPythonを使う訳ではないので、「この処理、内包表記でいけそうだけど、どう書くんだっけ?」みたいなことが多々あるので便利に使えそう。