e-Tax で専従者の年末調整

去年から家人を専従者給与の対象にしたので、年もあけて期日も近づいてきたので専従者に対する源泉徴収に対する年末調整をこの連休にすることにした。

年末調整では源泉徴収簿での年末調整額の計算、その計算結果をもとに「給与所得の源泉徴収票等の法定調書」の作成と税務署への提出、「給与支払い報告書(個人別明細・総括表)」の作成と役所への提出を、あと、年末調整で出た不足分(個人事業主の専従者給与の場合、控除対象となるものがあまりないので大抵の場合、不足分が発生するはず)の支払いを行うことになる。

このうち、役所に提出する「給与支払い報告書(個人別明細・総括表)」に関しては所定用紙に手書きで記入して提出する必要があるが、税務署に提出する「給与所得の源泉徴収票等の法定調書」に関してはe-Taxを利用してネット上で書類の作成から提出まで行うことができる。ちょうど良い機会なので「給与所得の源泉徴収票等の法定調書」に関しては、e-Taxで提出することにした。

ICカードリーダー

「ID・パスワード方式」というのを利用すれば事前に登録したIDとパスワードを利用してe-Taxを利用できるらしいが、確定申告以外の手続きに対応しているのか良く判らなかったのと、昨年、マイナンバーカードを作成していたので、今回はマイナンバーカードを利用することに。

マイナンバーカードで e-Tax を利用するのは、マイナンバーカードから証明書情報を読み出すためにICカードリーダーが必要なので、NTT Comの 非接触型のカードリーダーである ACR1251CLを amazon で購入。説明書にはWindowsの場合、USBで接続すれば自動でドライバのインストールが始まると記述されているが、実際には自分でNTT Comのサイトからドライバをダウンロードしてインストールする必要があった。ドライバさえインストールすれば特に問題なく利用できている。

NTTコミュニケーションズ ICカードリーダライタ ACR1251CL-NTTCom

NTTコミュニケーションズ ICカードリーダライタ ACR1251CL-NTTCom

  • 発売日: 2016/03/01
  • メディア: エレクトロニクス

e-Tax ソフト

e-Tax を利用する場合、クライアントで実行するアプリケーション版と、ブラウザで実行するWEB版がある。WEB版の方が機能的には少ないのだが、マインバーカード方式を利用する場合はWEB版の方が良い。アプリケーション版はドキュメントに従ってインストールしただけだと、マインバーカード方式では利用できないのだが、どうすればマイナンバーカード方式で利用できるようになるのかさっぱりわからない。WEB版の場合も、単純に所定のサイトにアクセスすれば良いという訳ではなく、プラグインや証明書のインストールなどいろいろ面倒な事前準備が必要なのだが、とりあえず判りにくいドキュメントに従って作業すれば、事前登録なしでマインバーカード方式によるログインができた。ただ、WEB版もWindowsの場合、IE11とEdge のみの対応で Chrome では利用できず、Edge もe-Tax用のプラグインをインストールしたにも関わらずウチの環境だとカードリーダーの読込が巧く動かなかったためIE11での作業となった。おそらくChromeベースになる時期Edgeでも動作しないだろうし、令和元年度の確定申告はIE11でやることになりそう。ここら辺、なんとしかしてほしい。

ソフトが利用できるようになれば、後は所定の書類(今回は「給与所得の源泉徴収票等の法定調書」)を選んで画面の指示に従って入力していくだけで書類の作成から提出まで特に難しいところはない。ただ、環境の問題か作成途中のデータの保存が巧く動作しなかった。

アプリ版にしてもそうだけど、ソフトの出来はお世辞にも良くない。いかにもNTTとか富士通とか大手SIerが受注して、丸投げされた孫請けあたりが作りましたという感じ。e-Tax普及のために優遇措置とかいろいろやってるけど、このままじゃ個人事業種や中小企業など専門部署を持てないような規模のトコには導入難しいと思う。

www.e-tax.nta.go.jp