「超」入門 微分積分

微分については遥か昔のかすかな記憶として学校で習った覚えがあるが、積分に関しては習った記憶がない。一応、高校は出ているが頭の悪い学校で3年間の授業で積分にまで辿りつくことができなかった。というわけで積分を知らずに(せいぜい微分の反対でしょ?でも反対ってどういう意味?ぐらいの感じで)のうのうと生きてきた訳だが、いい加減、言葉の意味ぐらいは理解しておいた方が良いなと思い読んでみた。

一般的な数学の本というと練習問題がついてきて、ここで実際に計算してみましょう。的な展開になることが多いが、この本は読者に計算をさせず、計算の仕方ではなく微分とは何か、積分とは何かという概念を言葉と図版で具体的に判りやすく解説するという本。確かに大変判りやすく微分積分について具体的なイメージを持つことができたが、実際に自分の頭を使っての計算を伴っていないのですぐに忘れてしまいそうではある。とっかかりとしては大変良い感じで、本書の意図は十二分に満足しているが、ここから先の継続が重要であり難しい。

「超」入門 微分積分 (ブルーバックス)

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